リョウコが看護婦であることは、前回説明したが、今日はなぜ看護婦になったのか、という部分を紹介しよう。

リョウコの母:トクの実家は、千葉県で大きな工場を営む裕福な家だった。中学を卒業したリョウコは、その工場で働いていた。
その家には、芸能通のおばが居て、時々東京に一緒に出かけては、映画や芝居鑑賞などをしていた。そのうち、なにを勘違いしたか「私もスターになりたい」という思いがリョウコに芽生えた。おばの引き合わせで、某大女優「朝○雪○」に直談判、つき人にしてもらえることになった!

ところが、当時の芸能界というものは、田舎の両親にとっては想像を絶する危険な世界でしかなく、そんなところに娘を入れられん怒りと激怒。リョウコは許しを得られないとわかるやいなや、千葉の家を飛び出し女優の自宅へむかった。

しかし、「ご家族の了解を得られないなら、付き人にする訳にはいかない」と受け入れてもらえなかった。どうしても付き人になりたいリョウコは家の前で座り込み。警察に通報され、留置所に1泊するハメになった。

翌日、迎えに来た両親に連れられて長野に帰ったのであった。 長くなったので、続きは次回。。。
ちなみに、この話はノンフィクションだが、リョウコの弟(当時未成年)の記憶によるものなので、リョウコ本人の言い分(真実)とは若干異なるところがあるかもしれない。