リョウコとアキヨさんの指南を受けながら、オットとスカオットが、はぜ棒を組んだ。
長い棒の両端は3本の足で支え、中2箇所を2本の足で支える。

長い棒4本分でぜんぶ掛けられると読んだリョウコ。
長い棒1本ずつわけるか、全部つなげるかの選択肢があった。

長い棒1本ずつ分ける場合、短い棒が40本必要になるので組むのが大変だが、万一倒れた場合の被害が少ない。
全部つなげた場合、短い棒は31本で済むので組むのは早いが、倒れた場合の被害が大きい。
日がだいぶ傾いていたこともあり、つなげるほうを選んだ。

まっこちゃん、なっちゃん、えみぃの3人は、稲の束をはぜ棒の近くに集める係り。

アキヨさん、ミニスカ、リョウコがはぜかけ隊となり、組み終わらないうちからどんどんかけて行く。
1段目は、稲の束を3:7の割合に分けて、左右交互にかけていく。2段目は稲の束を真ん中で分けで、上に乗せるのだ。

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4本を組み終わって、はぜかけも80%ぐらい終わった。
先が見えたので、リョウコとアキヨさんはあぜに座り、タバコを一服。
が、ここで問題発生。どう見ても、稲が全部かからないのだ!

アキヨさん「ぜんぶ掛からねぇなんて、うれしいことだにな。
      無理して3段にすると倒れるかもしんねぇから、もう1本足したほうがいいな」
リョウコ「そうだな」

アキヨさんとリョウコがそんな話をしている中、早く作業を終わらせたい若者たちは「あと1本作るなんて待ってられない」「乗せちゃぇ乗せちゃぇ」と、3段目を掛け始めた。

アキヨさん「足のある上にかけな、真ん中は危ねぇから」

アキヨさんに言われたように、足があるところだけ、3段がけにすることにした。
そしてあと4、5株で終わりっていう頃、ミニスカが

「明日の朝来たら、倒れてたりしてね~」

と不吉な事を口走った。
そして、次の瞬間、、、





「パキッ」
「バサ、バサ、バサー」

という音とともに、全部倒れた。
中ほどの足が折れてしまったのだびっくり

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えみぃの頭の中に、8時だよ!全員集合の落ちた後の音楽が鳴り響いた。
そして、なぜかおかしくて、みんなで大爆笑。
おかしかったんじゃなくて、笑うしかなかった。
あと一息で終わりというところで、はぜかけが振り出しに戻ってしまったのだから。

しょんぼり、がっかりだけど、どことなく他人事の女たち。
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途方に暮れる男たち。
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なんとかうまく復旧できないか、必死のおばばたち。
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足の上にかかっている稲だけ外し、持ち上げようとしたけど、ものすごく重くて無理だった。
結局、稲を全部いったん外して、はじめからやり直すことになった。
しょんぼりする若者たちに向かっておばばたちが

アキヨさん「重みで倒れたっつーことは、豊作ってことだに。」
リョウコ「何年も使ってねー棒を借りてやったからいけなかっただよ。」

気を取り直して、みんなで作業。
今度は長い棒1本ずつで組むことにした。

チビスカとJr.が風邪をひくといけないので、ミニスカは2人を連れて先に帰宅。

4本じゃ足りないってことで、オットとスカオットは再びはぜ棒を取りに。
女たちは棒を組み直しながら、必死のはぜかけ。

だけど、倒れたはぜ棒から稲の束を外すとき、束がくずれたり、落穂が出るし、日がどんどん傾いて寒くなるしで、2本分掛け終わったところで、作業を中断。

はぜかけが終わった田んぼで、夕焼けをバックに集合写真を撮影するつもりだったのに、真っ暗な田んぼで、達成感がないまま、あわてて解散することになった。残念。

まだまだつづく