何気なくお客さんのカレンダーを見ていたら、ナナナんと!23日から26日までお休みだってことに気づき、ドウヤもお休みしちゃえーってことで、四連休が降って湧いた。

田んぼ用の堆肥作ったり、畑のネギを抜いたり、沢庵漬けたり、やらなきゃいけないことはマウンテンだったけど、ヒサビサの長いお休み、どこかに行きたくてウズウズしてしまうえみぃ。オットに「(泊まりで)どっか行こー」と提案。

えみぃ「仙台で政宗の史跡を見てから松島で牡蠣を食べるとか、どう?」
オット「仙台かー、遠いなぁ。金沢はどうだ?」
えみぃ「カニがおいしそう!いいよー。(食べることばっかりだ)」

急なことだし、連休だからお宿はもういっぱいだろうから、ステップワゴンに布団を積んで出かけるってことにした。温泉にゆっくりつかりたい気もしたけど、車中泊もまたワクワクで楽しいのだ。

あっちもこっちもいいなぁと心躍らせるえみぃ。23日はいろいろ用事があったんで、オットに旅程検討をまかせて、出かけた。えみぃの希望は「おいしい海の幸が食べられること」。頼むよ。オット!

家に戻ると

オット「行く所決めたよ」
えみぃ「何処?」
オット「まずは銚子に行って海の幸を食べて、福島方面に行って史跡めぐりして、
    最後は小名浜で海の幸」

聞いてはみたものの、行き先についてはぼんやりとしかわからなかったけど、銚子って海の幸がおいしそうだし、お城にも行けそうだし、まあいっか。

ということで24日の朝7時、コンビにでおにぎりとコーヒーを買って、東に向かって出発!
上信越自動車道+北関東自動車道で伊勢崎まで行き、その後は下道をひたすら東南にむかって走り、道の駅めぐりをしたり(いきなりシクラメンの鉢植えを衝動買い)、筑波山が意外に大きくてびっくりしたり(でも、えみぃが住んでるところのほうが筑波山頂より高いのよね)、霞ヶ浦の広さに感動しながら進んだ。

この時点でお昼の12時を過ぎ。オットの計算では、2時ごろには銚子について海鮮どんぶりを食べる予定だったらしいが、銚子到着まではまだまだ時間がかかるとのこと。えみぃはお腹がすいて不機嫌になっていた。
仕方なく、「道の駅 玉造」でたこ焼きとポテトフライを食べてしのいだ。

地図を見ると、銚子はもうすぐそこって感じなのに、オットはまだ3時間ぐらいかかると言う。なんかおかしいなーと思いつつ、運転&ナビはオットにおまかせなので、お腹がいっぱいになったえみぃは助手席でウトウトしていた。

利根川を越えて千葉県香取市に入ったところで、オットの行動がおかしくなった。ずっと幹道を来たのに、市街地にぐんぐん入って行く。一通だらけでくねくねしてて、走りにくい道。オットは何かを探しているようだった。

えみぃ「何か探してる??」
オット「へっへっへっ」

見ると、佐原市街の地図を印刷して持っている。奪って見ると「伊能忠敬生家跡」とある。

えみぃ「伊能忠敬生家跡に行くの?」
オット「そうだよ」
えみぃ「で、誰でしたっけ?政宗と関係ある?徳川の家臣だっけ?」
オット「・・・・汗

伊能忠敬は地図を書いた人でしょっ、と後で気がついて、自分に突っ込みを入れたけど、そのときは本当に????って感じだった。
オットとしてはえみぃに内緒の「サプライズ企画」だったらしいけど、ぜんぜんびっくりしないえみぃにがっくり。
さらに、苦労してたどり着いたのに、伊能忠敬記念館が休館日でまたがっくり。祝日の翌日は休館なんですってよ!なんてこと、コチトラ四連休だってのに。
でもま、きれいな町並みが撮れたからよしとしましょ。

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気を取り直して銚子に向かった。
このあたりから、家の軒先にみかんの木があったり、街路樹が棕櫚(しゅろ)だったり、南国のにおいがプンプンしてきた。そして山がない!山に囲まれて生活しているえみぃ達にとっては、すごく新鮮な景色だ。

佐原から1時間程で銚子に到着。まずは犬吠崎に行った。

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ここは、本州で一番早く日の出が見られるところとして有名で、初日の出を見にたくさんの人が来るらしい。でも、今はシーズンオフなのか、とってもさびしい。
とりあえず、灯台に登った。

狭いらせん階段を99段上り、パイプのはしごを10段ぐらい上って、やっとこさ頂上に着いた!すごーい景色っていうより、怖い。

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大人になって高所恐怖症になってしまったえみぃ。手すりから手を離せないし、腰がひけてる(カッチョ悪)。数歩歩いたけど、それ以上は進めず、すぐに塔内へ。しかし、地獄はそれから。
下りの階段が恐ろしいこと。足がすくんでうまく歩けない。えみぃの前に足が悪いおばあさんが居てくれて助かったー。ゆっくり下りた。

九死に一生を得たえみぃ、急におなかが空いてきた。
おいしい海鮮どんぶりを食べに行こう!ってことで、港近くの「ウォッセ」という施設に向かった。

港に入ると、漁船が秋刀魚をおろしていた。漁船と平行に止めたトラックの荷台の上に、秋刀魚の入った網を異動して、ザザーっと移す。網とトラックの荷台の間に、ピチピチと光る秋刀魚が見える。キャー、食べたーい!

ウォッセに着くと、どんぶり屋さんを探した。テレビで紹介されたこともある、有名なお店らしい。あった!と思ったけど、営業していない様子。
がっかりだよっ!仕方がないので、オットがもう1件めぼしをつけた回転寿司屋さんに向かった。こういうこともあろうかと、必ず2件ずつ用意してるんだって。さすがっ!

目当ての回転寿司屋さんはすぐに見つかった。漁師さんがやってるお店なんだってー、すごい楽しみ。
車を止め、小走りで店へ向かうと、店の外に居た漁師風の人に「すみません、5時からなんです」と言われた。時刻は4時。がーん。まだ1時間もあるよ。

とほほ状態のえみぃを連れて、オットが向かった先は「地球が丸く見える丘展望館」。展望台からは、ぐるっと360度の大パノラマ。北は鹿島灘から筑波山、東と南は太平洋の大海原、西は屏風ケ浦から九十九里浜まで見渡せる。
ちょうど日が傾きかけたところで、すごーくキレイだった。

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太平洋側で、海に夕日が落ちるところを見られるなんて意外。

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サンセットショーを楽しんだ後は、いよいよお寿司!
回転寿司の島武へ。

カウンターに座ってすぐ、ねたがでっかくてびっくり!オットは「油ボウズ」というネタを早速食べた。

オット「すごい油!だけど旨い」

そして今度はすごいビッグな大トロがっ!普通の回転寿司屋さんの2倍、いや3倍はあるかっていう大きさだ。そしてものすごい霜降りで500円。
普段は高いお皿に手を出さないオットだが、迷わず手に取った。

オット「生まれて始めて食べる味だ(涙)」

えみぃも負けじと、つぶ貝、えび、うになどをいただいた(実はお魚の刺身は苦手)。とにかくどれもネタが大きくておいしかった。
夢中になっていたら、2人で18皿もガッツイテしまった。
帰り際、手のひらサイズのまぐろが流れて来た。大げさじゃなくて、ホントなの。しかも2カンで300円よ!信じられる?!
オットはすごーーーく食べたそうだったけど、お腹がパンパンで諦めた。
回転寿司で最高額を支払ったけど、大満足でお店を後にした。

その後は福島県へ向けて茨城県を縦断。途中、日立のスーパー銭湯で海を見ながらお風呂に入り、常磐自動車道の中郷SAで車中泊。
えみぃ達の旅はまだまだ続く。