リョウコのお話

リョウコのおはなし-その2(おどろきの青春時代2)-

続きを待っていた読者のみなさま、お待たせ~。先日の続きを紹介します。まだ読んでない人は27日のブログを読んでね。

両親に連れられて、実家に戻ったリョウコ。働きもせず、しばらくはふらふらしていた。ふらふらしていたら、錆びた釘を踏み、足に怪我をしてしまった。
しかたなく、近所の診療所に治療を受けに通った。診療所の「オー先生」は、リョウコに定職がないことを知ると、

「暇なら(洗濯をして)乾いた包帯を巻いていけ」
「この人に包帯を巻いて」
「ちょっとこれを持って」

と、上手にリョウコに仕事をさせるようになった。診療所の仕事に興味津々のリョウコは(たぶん)なんの疑問もなく、それをこなしていった。

傷も治ったある日、
「看護婦の仕事も慣れたみたいだから、学校に行って資格を取ってきなさい」
とオー先生に言われたことで、看護学校に行き、資格を取ったのだった。

さらに、オー先生は「往診時に運転してほしいから」と、リョウコに車の免許を取る援助を申し出て、リョウコは村で一番最初に運転免許を持つ女性となった。

こうして、リョウコは看護婦兼運転手として、診療所で働くことになった。そんな毎日は結婚してえみぃが生まれるまで続いたそうだ。。

えみぃが生まれてからずっと違う仕事に就いていたリョウコだったが、40歳をすぎて職探しをしたら、正社員として雇ってくれる場所が、パチンコ屋のホール係と看護婦しかなかった。
「ホール係りになると(パチンコが)できなくなっちゃうから」という理由で看護婦に返り咲いたのだった。

これ、嘘みたいだけど、ホントの話。リョウコの人生は、こんなエピソードがいっぱいあります。さて、次はどんなお話をしようかな。

<番外>
国道18号も舗装されていなかった当時、村に2台ほどしかない車(しかもスカイライン)を運転できることは、リョウコにとってこの上ない喜びだった。
往診時はもちろん、仕事が終ったあとのドライブも楽しんでいた。が、楽しみすぎて畑に落としたり、横転させたり、、、とにかくいろんなことをしてオー先生に迷惑をかけたらしいよ。

リョウコのおはなし-その2(おどろきの青春時代1)-

リョウコが看護婦であることは、前回説明したが、今日はなぜ看護婦になったのか、という部分を紹介しよう。

リョウコの母:トクの実家は、千葉県で大きな工場を営む裕福な家だった。中学を卒業したリョウコは、その工場で働いていた。
その家には、芸能通のおばが居て、時々東京に一緒に出かけては、映画や芝居鑑賞などをしていた。そのうち、なにを勘違いしたか「私もスターになりたい」という思いがリョウコに芽生えた。おばの引き合わせで、某大女優「朝○雪○」に直談判、つき人にしてもらえることになった!

ところが、当時の芸能界というものは、田舎の両親にとっては想像を絶する危険な世界でしかなく、そんなところに娘を入れられん怒りと激怒。リョウコは許しを得られないとわかるやいなや、千葉の家を飛び出し女優の自宅へむかった。

しかし、「ご家族の了解を得られないなら、付き人にする訳にはいかない」と受け入れてもらえなかった。どうしても付き人になりたいリョウコは家の前で座り込み。警察に通報され、留置所に1泊するハメになった。

翌日、迎えに来た両親に連れられて長野に帰ったのであった。 長くなったので、続きは次回。。。
ちなみに、この話はノンフィクションだが、リョウコの弟(当時未成年)の記憶によるものなので、リョウコ本人の言い分(真実)とは若干異なるところがあるかもしれない。

リョウコのおはなし-その1(その恐ろしい体力)-

えみぃの母であり、ハナノ・ドウヤでアイリス栽培主任として頑張っているリョウコ。実はその人生は非凡でかなりおもしろい。
これから不定期連載でちょっとずつお届け音符。第1回目の今日は、現在のリョウコの毎日を紹介しよう。

アイリス栽培主任だけど、本業はれっきとした看護婦。月に4回ほどの泊まり勤務+日勤をこなしている。夜勤は夕方5時から明朝9時まで。交代で睡眠は取るようだが、ほとんど徹夜という日もけっこうあるらしい。夜勤があけた日と次の日は必ず休みになり、その次は日勤が入るので、だいたい次のようなペースで働くことになる。

日 月 火 水 木 金 土 →曜日
泊 明 休 日 泊 明 休→勤務形態

普通、夜勤が終って帰宅した看護婦は、明けの日は睡眠をとったり少しのんびりして過ごすのではないかと想像する。しかし、57歳のリョウコという看護婦は違う。帰宅して着替えるとすぐ畑に向かい、日がとっぷり暮れるまで帰ってこない。帰ってきても、アイリスのサイトなどを見ていてなかなか寝ない。やっと寝たと思いきや、翌日は日の出とともに畑に行き、また日がくれるまで帰ってこない。とにかく三度の飯より畑に居るのが好きな人。

畑で何をやっているのかというと、草を抜く、あぜ草を刈る、野菜の手入れをする、もちろんアイリスの世話もすると言った具合だ。最近新しく借りた畑は、石がごろごろあるからと、直径4センチぐらいの石を拾っていたこともあった。肥料袋に50ぐらいは拾ったんではないだろうか。凡人には考え付かないようなことを、1人でこつこつとやっている。
おかげでアイリスはすくすく育っているし、300坪ほどもある畑はいつもきれいだが。

母と紹介したのに、家事は?と思った読者の方も多いはず。現在は娘のミニスカ夫婦が同居しているため、家事はミニスカがほとんどやっており、リョウコは野良仕事に没頭することができるのだ。炊事洗濯ができないわけではないが、かなり前から放棄している。おかげで子供は自炊ができるようになったけど。。。

とにかく、ドウヤのアイリスはリョウコによって守られていると言っても過言ではない。
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